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ナットとボルトの正しい組み合わせ方

「ナットとボルトって、どれとどれを組み合わせてもいいんでしょ?」
そんな風に思っている方、意外と多いかもしれません。
ですが、実は ナットとボルトの“相性”を間違えると、ゆるみや破損、最悪の場合は構造物のトラブルにつながる可能性があります。

今回は、ネジ専門業者として 正しいナットとボルトの選び方・組み合わせ方 をわかりやすく解説します。

■ 1. 規格が揃っていないと組めない

ナットとボルトには、それぞれ「呼び径」「ピッチ」「ネジ山角度」などの規格があります。
たとえば、「M8×1.25」のボルトには、同じ「M8×1.25」のナットを使う必要があります。
呼び径(太さ)とピッチ(ねじ山の間隔)が合わないと、途中までしか締まらなかったり、空回りしたりする原因になります。

■ 2. 強度クラスにも注意

強度の異なるナットとボルトを組み合わせると、弱い方に負荷が集中して破損することがあります。
例えば、「8.8」のボルトには「8」以上のナットを使うのが安全です。
※強度はボルト・ナットの頭に数字が刻印されています。

■ 3. 材質の相性も重要

ステンレス製ボルトに鉄製ナットをつけると、**電蝕(異種金属接触腐食)**が起きることもあります。
また、同材質でも表面処理が違えば摩擦係数が変わり、締結力に差が出ることもあるため、注意が必要です。

■ 4. ナットの種類で使い分け

  • 六角ナット(一般的な形状)
  • フランジナット(座面が広く、ゆるみに強い)
  • ナイロンナット(ゆるみ止め効果あり)
  • 袋ナット(先端を保護したいときに)

使用シーンに応じて、最適なナットを選びましょう。


ナットとボルトは、ただ「サイズが合えばOK」というものではありません。
安全で確実な締結のためには、規格・強度・材質・構造を正しく理解して組み合わせることが大切です。

当社では、お客様の使用環境に合わせた最適な組み合わせを提案できます。
「これで合ってる?」と不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。